2013年 01月 21日
千羽海崖コースタル・トレイルランニングレース2013
昨年の斑尾のレースに感動した私ですが、なかなか遠方まで旅レースに行くのが難しく、車で行ける範囲のレースを探していたところ、このレースを発見。
ロングコースは友人によると、「トレイル34キロ、累積獲得標高2487m、ロード55キロ相当」ということで、ガラスの膝の持ち主である私には、かなりつらくなることが予想されます。
でも、鏑木さんが毎年ゲストで来られているということに惹かれ、参加を決定。
【1日目】
毎年阿波踊りに行く私。徳島県は馴染みのある県です。
徳島市街までは結構簡単に行けるのですが、レースのある美波町日和佐までは、徳島中心部から更に結構距離があり、自宅から休み休み行って、3時間半くらいかかりました。
今回は鏑木さんのセミナーも申し込んでいたのですが、2限目からの申込みでしたので、時間にも余裕があり、ゆっくり家を出て、ランチの時間に徳島市街を通れるように出発。
徳島に行けば必ずたちよる中華そば「いのたに」さん。
ラーメン&ごはんでカーボローディングを済ませ、日和佐へ。
いい天気で、風もなく、暖かで、春みたいでした。
宿泊は、レースのパンフで紹介されていた「国民の宿 うみがめ荘」さん。
日和佐の海岸は、全国屈指のウミガメの産卵地なんです。
セミナー開始には少し時間があったので、近場を散策。
ちなみに泊まった部屋はこんな感じ。
建物はかなり古いです。
洗面所、トイレは共同。風呂は大浴場です。
そしていよいよセミナー会場のホテル「白い燈台」へ。
徒歩5分くらい?ですので、全然問題ありません。
初めて「生(なま)」の鏑木さんを見て、興奮状態。
世界の「鏑木さん」。
気さくで、話が面白くて、スマートで長身で、格好良い。
嫌な顔一つせず、サインや写真や握手に応じていらっしゃいました。
私もフルコースでお願いしました(笑)
もちろん、「トレーニングセミナー」は非常に勉強になりました。
印象に残ったのが、高負荷トレーニングの重要性。
鏑木さんの実演もありました。
参加者が手こずってましたが、バウンディングというのはそんなに難しいのかな。
そして前夜祭。
趣向を凝らした内容でとても良かったです。
日和佐太鼓?、うしお連さんの阿波踊りもありました。
参加者も踊りましょうということで、皆で踊る。
私ももちろん踊りましたよ。
唯一、物足りなかったのが料理かな。
たくさんの参加者がいたのに、出てきたのはこれだけ。。
私は海がめ荘に戻って晩御飯があったのでよかったのですが、白い燈台に泊まった友人は部屋に帰ってみかんを食べたそうです。。。
飲み物は、自分でチケットを購入します。乾杯しようとしたら、水とお茶しかなくて、参加者は、皆、右往左往。
ビール650円、ウーロン茶300円!?
↓ 確かに、この時点では水しかない(笑)
主催者のプレゼントタイムがあって、一番遠くからの参加された方、今年UTMBに出る方、など鏑木さんから呼ばれた方が景品をもらってました。
私は「今日に一番誕生日が近い人」で、誕生日が前々日の17日だった私は、ラッキーにも鏑木さんから直々に頂きました。
景品はおそらく全員? ↓ だったんですけど。。(後ろの方から見てたのでよく見えなかった。。)
でも、このレコード、どないせいっていうんでしょう。。。(笑)
前夜祭は、8時までの予定でしたが、何となく7時40分くらいにお開きになりました。
海がめ荘へ戻って食べなおし。
バイキング形式で、良も種類もたっぷりで、味も美味しかったです。
大浴場はなぜか贅沢にも私一人の貸切状態で、翌朝は早いので、10時前に就寝。
【2日目】
5時起床。
朝食は5時半から食べることが出来、素晴らしいです。
普通の宿では、こんな時間から朝食食べられません。
スタート地点行きのバスの最終が7時5分ということもあり、6時半ころ宿を出発。
参加者用駐車場からピストン輸送されます。
地図で見たら歩いて行けるのではないか、と思ってましたが、結構距離があったように思います。
さすがに朝は寒い!
体育館で時間つぶし。
開会式があって、いよいよレース開始!
レース中は、つらすぎてカメラを取り出す精神的余裕、体力的余裕がありませんでした。
とにかく、階段が多いです。
階段階段階段、ガレ場、階段階段階段。舗装路。階段階段階段。
当分階段見たくありません。
私みたいな初心者で、あまりトレーニングをしないで出た方は苦しみます。
私は、レース前から左膝が痛かったもので、完走できないかも、と思いながらスタートしました。
なるべく左足に負担をかけないように注意しながら走っていましたが、(かなりの段差の)下りの階段が延々続くと、下りの技術の無い私には、負担をかけないように走るのは無理でした!
いい加減、体重を逃がす下り方を練習しないと。。(余りにも経験が無さすぎる)
じわじわ膝の違和感が再発し、やがて痛みに変わっていきました。。
あとは、進めるかどうかは、メンタルにかかっています。
前日の鏑木さんのセミナーもありましたが、「メンタル力」というのは、何があっても撥ね返すといった頑丈な棒のようなものではなく、つらさを柳のように受け流せるしなやかな力、要はつらさを楽しむことができるかにかかっているそうです。
私の場合、つらいのは本当につらくて(膝が痛くなければ、たぶんあと数十倍楽しかったと思う)、我慢の旅だったのですが、結構、周囲の人と話をしながら、笑顔で走っていたように思います。
膝が痛くても浅い上りは走れますので(トレランで膝を壊した方はわかります)、上りはできるだけ走り、十数人抜かし、下りでその2,3倍抜かれる、を繰り返していました。
私くらいのレベル(順位)の方は、結構下りは得意で速いのに、上りが苦手な方が多くて、下りで抜かれても上りで追いつきますので、また会いましたね~などと笑いながら進んだり。
エイドは2回しかありません(往路と復路同じエイドです)。
エイド自体は素晴らしくて、元気づけて頂くとともに、内容も充実してました。
私は、暖かくて(というか暑いくらい)、水の消費が早かったのに、それを確認せず、水をハイドレーションに入れて貰わなかったのが大失敗。
エイドを出て2キロくらいで水が無くなったことに気付いたのですが後の祭り。。。
残りまだ10キロもあるのに~。。
エイドを過ぎてからしばらく走ると地獄の上り階段があるのですが、水切れで力が出ず、朦朧となってきました。
初心者は水が大事です。
今後の勉強になりました。。エイドでは、大丈夫と思っても確認しよう。。。
走れるところは走り、でも完走したいので、無理はしないように進みながら、往路では見る余裕も無かった景色も楽しみながら進み、
何とかゴール。
最後、平地に下りてきたら、誘導員の方がゼッケンで名前を確認し、名前で応援してくれんです!
あと、先にゴールした方が、帰ってきたランナーを見ると応援してくれてるんです!
何より力になりました。
膝の関節がきしんで走れる状態では無かったのですが、街中に出てからのゴールまでの2キロは、止まらず走りました。
↑ 完走後、鏑木さんにサインをしてもらう。
順位もタイムも、平凡で初心者丸出しですが、制限が7時間45分のところ、自分にとっては精いっぱい出し切ったものですので、納得です。
「出し切った」といえる自分をほめたい(あれ以上無理)。
でも、もう少し、強くなりたいかな。
レースは全体として手作り感たっぷり、町おこし感たっぷりで(勿論、レース後、おみやげも沢山買いました)、人の温かみを随所に感じる素晴らしい大会だったと思いました。
大会関係者の皆様、ありがとうございました。
↓ゴール後約30分GPS時計をストップするのを失念。。