有川浩さんの最新作「キャロリング」を読み終えました。
帯によると、11/4からNHK BSプレミアムで連続ドラマが始まるのですね。
有川さんの小説にしては珍しい暴力的なシーンから始まります。どのような話の展開で冒頭のシーンに繋がっていくのか、ハラハラしながら読み進めていきます。
今回は、途中まで有川さんらしい展開だったのですが、途中で悪役の方のキャラが中途半端になってしまい、結末も少し残念でしたが、やっぱり引き込まれました。
テーマはDV、離婚、別居とそれに巻き込まれる子供。特に子供の心情が丁寧に描かれていて、心に響いてきます。
職業柄、親の離婚、別居と子供の問題は、日常よく接する問題で、心を痛めることが多いもので。。
夫婦関係は修復は難しいとしても、多くの場合、子供にとっては二人ともかけがえのない親であることを忘れてはならない。
子供は傷ついていることを改めて認識させてくれる小説でした。