この週末(2015.5.16~17)は、鯖街道ウルトラマラソンに参加してきました。私が出場したのは小浜からのAコース。
・・・・・・・・・・・・・・・(主催者HPより引用)福井県小浜をスタートして京都、出町柳をゴールとする全長76キロのロングディスタンスマラソンです。
Aコースは標高800m級の山を3つ越えるハードなコース設定となっています。
中間地点からスタートするBタイプもあり、レベルに合わせてABの二つタイプから選ぶことができます。
(引用終わり)
→ コースマップ
→ 鯖街道とは(ウィキペディアより)
・・・・・・・・・・・・・・・・
私が出場したのは小浜からのAコース。Aコースは「本鯖」、Bコースは「半鯖」と巷では言われている?みたいです。
大阪方面から行く場合、サンダーバード等で敦賀まで行って、在来線に乗り換えるパターンと、近江今津からJRバスに乗るパターン。
時間も費用も後者の方が安いのですが、選手が大挙して訪れるでしょうから、バス(普通の路線バス)が座れないと1時間以上立ったままとなるため、少々迷いましたが、結局時間と費用を取り、バスで行ってみることに。
結果、少し早目に行ったからか、普通に座れました。
ヤレヤレです。
1時間以上揺られて小浜駅到着。
駅は駅舎や駅周辺を含めて、もう少し大きく、賑やかなものを想像していたのですが、意外とこじんまりとしていました。
着いたその足でランチへ。
事前に予約してあった「かねまつ」さんへ。
途中のお店はがらがらだったのに、このお店は満員。
今回は、チーム2名での参加でしたが、かねまつ丼、てんはま丼、焼鯖寿司を注文。
↓ かねまつ丼。
てんはま丼との違いはカニの有無によるとのこと。
翌日レースですが、ビールからの日本酒。
お店の中では魚も売ってます。
アジの干物を買ったのですが、バッグの中が魚臭くなってしまいました。
ランチ後、千鳥足で鯖街道起点へ。
明日はここからスタートです!
そして前日受付へ。
受付というと、色々ともらえることが多いのですが、受け取ったのは、シンプルにゼッケンのみ!
オバマさん。
チェックインを済ませ、観光案内所でレンタサイクル。
町をぶらぶらしました。
観光案内所の営業時間の関係で自転車を16時半には返さなければならず、慌ただしかったですが、散策できてよかったです。
晩は、昼が海鮮だったので、二人とも肉が食べたかったのですが、最初から最後までシーフードでした。
揚げ物も魚。
肉を求めて、改めて焼き鳥屋に繰り出しました(結局は入れませんでしたが)。
・・・・・・・・・・・・(レース当日)
6時スタートのため、起床は4時15分。
宿が朝ごはんをお弁当にして下さり、お弁当と友人からは愛のおにぎりのおすそ分けを頂いて、お腹はち切れそうな状態で荷物預けに向かう。
荷物預けはスタート地点から少し離れた台場浜公園。
ここでテント泊していた選手も多かったみたいですね。
そして、いよいよスタート地点へ。
並ぶこと15分。
主催者の方が、前でいろいろマイクでしゃべっておられましたが、真ん中付近では、あまりよく聞こえず。
6時スタート。
77kmの壮大なレースの始まり。
小浜から京都まで走るというのは、普通の感性ではありえませんよね。。。
ありえないと思います。
歩道を走っていきますので、信号待ちに引っかかったりもします。
気持ちよい序盤の道。
ゆっくり入るつもりが、結構飛ばしてしまいました。
第一エイド(10km地点)。
このエイドは他の方のブログでよく見かけました。
左手に川を見ながらずんずん走っていきますと、集落に出てきます。
ロードの上りで走れるかどうかギリギリの勾配で結構つらかったです。
周囲が歩かないので、私も食らいついて走ってました。
第2エイド(15km地点)。
ここからが一つ目の峠、トレイルに入りますので、2本差しのドリンクボトル両方に水分を入れてもらいました。
(ここまでは1本の2/3ほどしか入れてこなかった)。
いよいよトレイルへ。
一つ目の山は、根来坂峠です。
九十九折のナイスな登り道。
路面は落ち葉で敷き詰められていて心地よいです。
上り自体はキツイのですが、トレイルと周囲の雰囲気が気持ちよくて、ニコニコしながら上がっていきました。
選手の人数を数えているスタッフが順位を読み上げていたのですが、この時点で私は86番目でした。
登りきると、素晴らしい眺望が!!!
下りのトレイルは滑りやすい箇所が何か所かありましたが、無難に下りて来れました。
ロード、トレイルを繰り返しながら、下りてくる感じです。
延々下り基調のロードが続く。
先が長いので、精神的には歩きたくなるところ。
たどり着いた3A。百里小屋エイド。
井戸水を頭からぶっかけてもらいました。
気温がどんどん上がり、太陽が照り付け、暑かったです。
そうめんもおかわりさせて頂きました。
3A(25km地点)を出て、4A(35km地点)までひたすらロード。
約10km。
気が遠くなりました。
ここの間にあった私設エイド。
女の子二人だけで出してくれていました。
主催者HP1
主催者HP2
すっごい助かりました。ありがとう。
走った後にこの二つの記事を読んで、ちょっと涙ぐんでしまいました。
ロードを経て、
4A(山本酒店?)到着。
ここでも左の方にホースで頭と首すじに水をかけてもらう。
4Aから5A(40km)は、間隔が5km。
ですが、結構狭い道を車と交錯しながら走るので、それなりに気を遣いました。
5Aは大規模エイド。
色んな種類のおにぎりが沢山並んでいました。
ここを出ると、いよいよ二つ目の山、オグロ坂峠です。
ガレた林道から入っていき(延々続き)、
少々ワイルドな地点をクリアしながら、
またまた九十九折の上り。
2番目のこの峠が長かったです。
覚悟を決めていくべきだった。
上っても上がっても頂上が見えてこないのはツライ。
また、半鯖の速い人たちが後ろから抜いていきますので、邪魔にならないように気を使いました。
やっとの思いで頂上にたどり着き、林道を上り下りして、トレイルを下って、6A(47km)地点。
5Aと6Aの間にウルトラの世界に入るわけです。
途中、低血糖&水切れで悲壮な感じの状態になっている選手がいました。
手持ちの水を頂けないかと頼まれ、残りの半分を分けて差し上げました。
ジェルもあげますよ~?というと、ジェルは結構ですとのこと。
他の選手も同選手のことを次のエイド(6A)で報告していましたが、
あの選手は結局どうなったのか心配です。
6Aからロードを4kmほど行って7A(51km地点)。
たしかここも延々下りのロードだった記憶。
7Aを過ぎると、最後の峠(杉峠)。
ガレ道!!!!!
とにかく最後までガレです。
ここは、トレイルシューズが威力を発揮したとと思います。
ロード用の底が薄い靴では突き上げがキツイと思います。
あまりにもガレが続くので、写真を撮る気力も出てきませんでした。
ただ、ベタ歩きをしないというのが私の心情で、等間隔で歩いたり走ったりを繰り返しつつ、走れる勾配が出てきたら走る、という風にしています。
歯を食いしばる区間でした。
登りきると、(足が残っていれば)心地よい下りが楽しめます。
名物とうふそーめんを頂く。
ここも1杯おかわりを頂きました。
8Aを過ぎると、鞍馬までのロードの激下りが待っています。
文字通り「激」下り。
3月に伊豆大島ウルトラでも経験しましたが、こちらの方が勾配がキツい。
ヒザがやられていたら走るのは無理ですね。。
重力にまかせて下りて行きました。
カメラも出せないくらいです。
勾配が落ち着いてきたら、鞍馬の街に入ってきたことがわかります。
9A鞍馬エイド。64km地点。
ここでもグレープフルーツ、バナナなど果物系を沢山頂きました。
9Aから10Aは、ひたすらロード。
隣で車が走っている横の歩道をひた走ります。
激下りで、足がやられ、かつ勾配が少なくなったため、下りのはずがちょっとした上りに感じるくらい足が重たい。
信号を渡ってすぐ右にある10A(市原)。
ここら辺からは気力でした。
残り10km切りましたよ~とエイドの方々に励まされる。。
10kmを切ってくると、さすがに先が見えてきたような気がする。
夏のように感じる炎天下、下からの照り返しもあり、朦朧としながら進む。
ただ、タイムはずっと気にしていて、このままのペースで行くと9時間切りが出来る、とわかっていたので、歯を食いしばって歩かず走り続けました。
そこに現れたのがこの私設エイド。
団体名は忘れましたが、霧吹きで詰めたいシャワーを掛けて下さったり、コーラやかき氷まで頂き、至れり尽くせりで、申し訳ないくらい有難かったです。
ありがとうございました。
しばらく行くと賀茂川が見えてきて、河川敷へおります。
あとは賀茂川沿いの土の道の上を7~8km?進むことになります。
周囲に半鯖のブルーのゼッケンの選手は沢山いますが、本鯖の黄色のゼッケンはあまり見かけません。
11A(72km地点)。
残り4.5kmと言われました。
私はキロ7分以上に落ちなければ、確実に9時間切り出来ると思っていましたが、賀茂川に下りてからも、最後までそのとき走れるスピードで走りとおしました。
途中、ラン仲間の集団がとっくりの被り物を着て出迎えてくれ、ハイタッチ。
力をもらいました。
↓ これは違う団体のゲート。これかと錯覚しました。
走っても走ってもゴールが見えてこないので、力が抜けそうになりましたが、沿道からの「お帰り~」という声でゴールが近づいてきたのがわかる。
そしてゴール。
ゴールして、3歩前へ歩いたらICタグが外され、更に前へ3歩歩いたら、参加賞の紙袋を渡され、左に1歩歩いたらビール売り場があり、ビールのお釣りをもらったら、預けていた手荷物が私の横にありました。
なんと手際のよい運営!!!!!
お風呂の無料チケットをもらい、15分ほどてくてく歩いて銭湯へ。
風呂でさっぱりして、ゴール会場へ戻ってきて、仲間を待つことに。
豚汁美味しかったです。
ビールをたらふく飲んで待っていたら、友人が帰ってきました。
友人も目標順位をクリアし、満足そうでした。
河原町へ移動し、居酒屋でさっと飲んで帰ってきました。
噂に聞いていた、参加賞の焼鯖。
本日家で食べる予定です!
この大会、歴史もあり(今回は第20回記念大会)、運営が本当にしっかりしていました。
安心感があり、不満な点は一つも無し。
各エイドのボランティアの方の応援も非常に気持ちがよかったです。
選手もボランティアの方も、皆が大会を楽しみ、盛り上げている温かな空気が流れている大会でした。
ありがとうございました。