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蓼科山トレッキング・トレラン(GW)

車山・霧ケ峰高原トレランの翌日、早朝から蓼科山登山に挑戦してきました。



今年のGW旅行は、元々トレランだけをするつもりで、登山をする予定はなく(まだ冬山だと思っていたので)、トレッキングブーツやアイゼンなどは持参していませんでした。



しかし、蓼科のホテルや霧ヶ峰トレラン中に見えていたキレイな三角形の山が気になっており、2泊目に泊まった女神湖のほとりのペンションが蓼科山のすぐ近くということもあり、登りたい欲求がむくむくと湧いてきました。



夕食後、トレランシューズ(今回持って行ったのはマウンテンマゾヒスト)でも登山できないかと、持参していた山と高原地図を凝視。



登山者ブログなどを「蓼科山 ゴールデンウィーク ブログ」などで検索し、研究を始めました。



主な登山口は北麓と南麓にあり、自分の泊まっているペンションに近い北斜面ルートの方がコースタイムは短い。



北斜面ルートは、蓼科牧場から登ってもよいし、七合目登山口まで車で行って、そこから登ることも可能。



北斜面ルートは七合目登山口から頂上の往復で、コースタイムは往復3時間45分。一方、南斜面ルートは往復5時間。



GWは、まだまだ雪が相当残っており、アイゼンを装着して登ったと書いてあるものもあれば、南側ルートからならアイゼンなしで登れたと書いてあるものもある。



山荘情報によると、既に山荘はオープンしており、山荘の雪情報によると、例年になく少ないと書いてある。



写真を見ると、勾配がかなり急なので、危ないかなーという気もする。



朝食が7時半なので、7時過ぎには下りて帰って来なければならない。



コースタイムの60~70%で動けるとして、夜明け前に出発すれば間に合う。



ここまで調べて、ペンションの男前オーナーさんに相談。



今年は雪が少ないので、アイゼンなしでも行けるんじゃないかなぁ、とのこと。



とりあえず、行かなければ寝ているだけで勿体ないので、とりあえず早起きして行けるところまで行ってみて、状況を見て無理せず引き返そうということで行くことを決意。






翌朝。AM3時30分起き。4時にはペンションを出て車へ。


車の中でカロリーメイトやら軽食を取り、4時20分ころ7合目登山口に到着。


気温、マイナス2度。


まだ夜明け前で真っ暗ですので、ヘッドライトで出発。


ヘッドライトはUTMF以来です。


行程は、登山口⇔馬返し⇔天狗の露地⇔将軍平(蓼科山荘)⇔蓼科山頂(蓼科山頂ヒュッテ)


(↓ 最初の方の写真はナイト補正がかかるカメラを使っているため、明るいように見えますが、真っ暗です。)


4時30分ごろランスタート。



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↓ 馬返しまでコースタイムは20分。


勾配の無い普通のトレイルですので、走ればあっという間です。


ところどころ水たまりが凍っており、ヘッドライトで進んでますので、滑らないように注意が必要。




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馬返しを過ぎると、ガレの急登が始まります。将軍平までのコースタイムは上りは1時間10分です。


ガレですので、トレランシューズでも最初は大丈夫でした。


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両側に木が茂っており、眺望はありません。


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↓ つららが下がってますね。



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登っていくと、天狗の露地に到着。


といっても、なにぶん昨晩調べただけなので、ここが何なのかわからず、とりあえず行ってみることに。



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登山道から少し外れて入っていくと、抜けたところがあって、絶景が広がっていました。


もし、頂上に行けなかったとしても、ここからの景色が見るだけでも価値がありました。



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上を見上げると蓼科山が。


雪は少ないと聞いていましたが、上を見上げて、少し引きましたね。。。


あかんやん。。


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気を取り直して登山道に戻り、更に登っていきます。


この辺から、トレイルが凍結している箇所が時々出てきます。


凍結している箇所は、トレランシューズでは無理です。


つるんつるんです。


いや、トゥルントゥルン。。。




ですから、トレイル全体が凍結していたら、そこで引き返したと思います。


今回は、凍結していない箇所がありましたので、とりあえず、そこを飛び飛びに上がっていきました。



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高度が上がると、氷が雪に変わりました。


雪の方がグリップが効くのと、前日に登った方の足跡が残っており、そこをトレースしていきますと、危なげなく登っていけました。




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↓ こういう足跡を辿っていくわけです。



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意外とすんなり、将軍平(蓼科山荘)に到着。5時20分。


山荘に入ると、早朝にライトを頭につけ、トレランシューズで上がってきた(といっても6枚重ね着してましたが)のを見て、鋭意朝食作成中であったご主人もびっくり。


駐車場の状況や、七合目登山口からの状況を尋ねられましたので、ところどころ凍結していたけれども、アイゼンなしで上がって来れる状況でしたよ、と伝えておきました。


無事登山バッジも購入できました。



↓  この辺りでは、蓼科山が朝日に照らされてキラキラしていました。


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ご主人に行ってきます、とあいさつし、いよいよ頂上へ向けて出発。


ご主人に留められなかったところを見ると、たぶんこの先も大丈夫なのだろうと思いました。



↓ トレイルはご覧のとおりの雪ですが、踏んでも沈まない締まった雪なので、むしろグリップが効いて登りやすい。


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ひたすら小走りで登っていきます。


何ぶん、朝食が始まる前に帰らなければならないので。



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↓  とはいえ、勾配はこんな感じです。


それなりの高度感、恐怖感はあります。



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↓ 向こうに見える山が分かる男になりたい。



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高度が上がるにつれて、後ろの景色に見とれることが増えてきました。



ちなみに、登山を開始してから、山荘のご主人以外、誰にも会ってません。



この景色をバックに一人山に挑む自分に酔いしれてました。



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↓ 雰囲気的に、頂上が近づいてきているのがわかります。


夏の方が登りにくいんじゃないですかね。。


雪のおかげでとても登りやすかったです。


岩にペイントされた矢印に従って登っていきます。



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↓  やったーって感じですね。到着は5時40分。



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↓ 太陽がどんどん登ってきます。



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↓ 蓼科山の頂上は、岩がゴロゴロしており、かなりの広さがあります。


イメージとしては、幼稚園の運動場くらいの広さはありますでしょうか。




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↓ 結局、誰もいない。。



それはそれで寂しい。




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↓ 蓼科神社の鳥居と小さな祠があります。




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↓ ご覧のとおり、山頂は360度の絶景です。



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↓ 山頂には何故か雪がないのに、山頂ヒュッテは雪に覆われていました。何故だ。


ここでも頂上限定登山バッジを購入。


宿泊者もかなりいたようです。



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↓ 20分ほど、頂上で佇み、6時過ぎに下山開始。


上り1時間と少しなら、下りは40分くらいで下りられるかなという感覚でした。



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↓ しかし、上りと違って、下りの方がモロに高度感を感じますし、登山は上りより下りでケガをすることが多いので(大山で骨折したし)、とにかく慎重に一歩一歩、下りていきました。




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↓ 高度が下がると、走らずにはいられませんでした。


早起きして良かったという思いや、充実感、生きている実感、その他何かよく分からない幸福感に包まれ、恍惚としながら走ってました。



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↓ 無事、ケガ無く帰着。6時48分。




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↓ 登山口のすぐ前の駐車場(私は、ここの一つ手前の駐車場にとめました)




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今年は雪が少なく、たまたま運よくアイゼン無しで登れましたが、天気予報が良くなければ行かない、トレイルの状況を見てせっかく来たのだからと無理をしないで引き返すという決断は必ず必要ですね。



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by suyama4168 | 2016-05-14 16:35 | 登山・トレッキング | Comments(0)

神戸の旧居留地で弁護士事務所(かがやき法律事務所)を経営。トレイルランニングもしますが、最近は山や河川敷などをゆっくり走ってます。ウルトラマラソン100km6回完走、トレイルランニングUTMB、UTMF完走。


by suyama4168