先週の土曜の晩から日曜の朝にかけて、六甲全山縦走ナイトに行ってきました。
トレイルのナイトランを、昨年のおんたけ100km以来やっていないということで、今月下旬のUTMFが近づくにつれ不安に思っており、かといってこの時期に怪我をしたくもなく、友人と今回は「絶対に走らないで一晩かけて歩こう」ということになりました。
一応、UTMFの必携装備、水もおそらくこのぐらいは持つだろうという量を全部ザックに入れ、更に宝塚に着いた後の着替え、サンダルなどを入れると、ザックがパンパンになり、ファスナーを閉めるのも一苦労。
重い!
これを背負って、170km走れるのか~~
須磨浦公園を夜の9時半に出発。
早歩きで12時間くらいだろうと考え、宝塚温泉が9時半に開きますので、この時間に出発としました。
さすがに、真夜中にトレイルで人に出会うことは無いだろうと思っていましたが、トレイルランナーいましたよ。。
「ヘンタイ」仲間。。。
親近感わきますよね。
自然と挨拶を交わします。
↓ 栂尾山からの遠景。
ライトアップされた明石海峡大橋がキレイ。
全山縦走ナイトで命の危険があるのは、やはりここ ↓ でしょう。
馬の背。
ここだけは慎重に。
ナイトはしんどいですねー。。
足元が見えにくいので、神経を使い、脳が疲れてきます。
しかも、今回は走らないのでアドレナリンも出ず、眠たい。
早歩きどころか超遅足。
目の前を15センチほどのカエルが横切ったり、マムシに出会ったり、暗がりの中、ひとり酒をのむお兄さんに出会ったり、なかなかワイルドな経験ができました。
鵯越ですでに疲れている ↓
↓ やっと菊水山頂上直前。
ナイトは先が見えないので、登りはひたすら前へ一歩一歩進んでいくだけです。
今回はよく知っている道なので、あとどのくらいでピークへ着くのかということが感覚的にわかっているので頑張れましたが、初めてのトレイルはそれがわからないので、UTMFの夜の上りは精神的につらくなるでしょうね。
眠たくて眠たくて、ゾンビ歩きでようやく掬星台。
一晩目でこれということは、二晩目の睡魔は地獄でしょうな。
夜通し活動するということに慣れていないので、お腹がすいているのに胃がムカムカ。
行動食はどうしても食べたい気分にならず。
うどん・そばなど麺類が食べたいな~などと言いながら歩いていました。
昼ランでいつも吸い込まれそうになる六甲山ホテル手前の藤原商店の前を朝の7時半ごろ(予定より相当遅い。。。)通りかかったのですが、丁度!お店の方がシャッターを開けて出て来られたところで、挨拶をするとお店を開けて下さいました。
↓ 至福のカップヌードルを食べる友人。
宝塚まで歩くつもりでしたが、ガーデンテラスを過ぎたところで雨がぱらつき始め、六甲最高峰手前で豪雨となり、ロードもトレイルも濁流が流れ、このまま東六甲縦走路を行くのは危険ではないかということで、逡巡し、ロードを引き返すことも考えましたが、思い切って魚屋道から有馬温泉へ下りました。
久しぶりの魚屋道でしたが、崩落個所が沢山あったのですね。
豪雨の中のトレイルは怖かった。。。
朝の9時半ごろにやっと有馬温泉到着。
金の湯に入ってバスで帰路へ。
おおよそ12時間。
夜通し歩くという所期の目的は達成でき、雨のトレイルも経験でき、結果的には良かったのではないかと思います。
たまにはナイトもいいですね。また機会があったら誰かとやってみよう。